当農園の2大野菜であるとうもろこしシーズンが終わりました。
2月の初旬から始まった種まきから、先週に最後の収穫をしました。
さまざまな歴史的短時間豪雨や台風、雹被害、原料高騰などのバットイベントがある中で、
結果的に良い感じで締めくくることができました。
ありがとうございました。
この後はブロッコリーを植えて輪作をしていく予定です!
さて、今年も当農園のとうもろこしは、毎日約100本を農産物直売所と
スーパーの産直コーナーに出荷させていただいておりました。
これが多いのか少ないのかは、農家間比較でいうとわかりづらいんですが、
JAに出荷している友人農家さんの話を聞いたところ、その人は
毎日約200本を出荷しているそうです…
(すごいです)
JAさんに出荷になると中々それに集中する必要がありそうですね…
うちのメインである農産物直売所で言うと、うちと同じくらい
出荷している農家さんは4人ぐらいいらっしゃいます。
その農家さんとは、このシーズン毎朝挨拶することになります。
直売所メインの農家さん的には当農園は同じくらい、もしくは、
生育周期が上手で切間なくずっと出されているな、と感じられました。
今年の良かった点、反省点を踏まえ、来年度も肉体的にも精神的にも農家していきます。
忙しいしちょっときつくもある、楽しいとうもろこし栽培の日々。
さて、せっかくですし種まきの段階から話していきます。
良かったら参考にしてくだいさい。
今年のとうもろこしは約2万粒の種を蒔きました。
基本的な種まきをして収穫までできる量は、種まきから80%の発芽、育苗を行い、
畑への移植の段階で、さらに良い苗を選ぶので、約80%が畑に植えられます。
そこから、その時期の天候や苗の状態により、収穫できるのが植えられた苗の80%以下。
そんな子たちも成長する頃には生き残りであったことを忘れさせてくらい、
立派なとうもろこし株になっています。
1つ1つが1.5メートルから2.0メートルになるのですから、存在感がすごいです。
見た目はともかく、感覚的な収穫に至るとうもろこしは、
種の状態から、各時期に良苗率が80%→80%→80%になります
さらに、ダメおしで鳥獣虫被害により最低80%になり、
分かりやすく100粒蒔いて、約40本のとうもろこしが収穫できるのです。
数字にすると想像以上に減りましたね。
おーっ、と今驚いています。
畑の管理状況や天候はもちろん、周辺状況、農薬散布なども関わってくるので、
この数字が永年適用されるわけではないです。
ただ、参考までに、種まきから収穫までの流れを想像してみられるように
なっていたら幸いです。
さらにそんな中今年は、培養土の選考会を行いました。
原材料の高騰を直に受けている肥料&培養土で、今までずっと同じ土を
使っていたのですが、費用の面と、各農家さんの買い占めが起きていた為
対策として開催されました。
当農園あるあるなんですが、ちょっとずつ試すのではなく、
全力で試験用土を使ってみます。
そう、その都度まきたい種を、全部やってしまうんです。
社長のやる気&勢いがあることは良いことなので、きっちりとした比較は
できていなくとも、社長の鋭敏な感覚から違いを言語化してもらい、
そのまま選考を行いました。
それにより、良い培養土を選べるようになりました。
試験運用した種は50%発芽したものもあれば、発芽はうまくいいたけど、
育苗の生育段階で暑さにより徒長してしまったこともありました。
保水性が弱く、発芽自体に影響を与えてしまう土もありました。
もちろん、土だけの問題ではなく、当農園の水のあげ方や管理方法にも改善点はあります。
しかし、「今の仕組み」でマッチするものを探しました。
今回、候補となったのは
・ビバホーム ポット・育苗培土
https://tcss.vivahome.com/product/commodity/0000/08570204-001806/
・カインズxタキイ種まき培土 40L CH
https://www.cainz.com/g/4936695459396.html
上記、4種類の培養土です。
色々すっ飛ばしてしまいますが、
結果、サカタのタネ「ファンクションシリーズ」が
当農園の水あげルーティンや、管理温度帯とマッチしました。
この培養土は、種が発芽してからの育苗がとても強い苗になり、
液肥を都度あげることがなくとも全体的に良い苗になりました。
これのおかげで、ブロッコリーや枝豆、レタスの苗が良いものになりました。
種まきから育苗は中々やらないこともあるかもしれませんが、
もし種をすじまきではなく、苗として強くしてから畑に植える際の
培養土の参考になったら嬉しいです。
ではまた。