農業

国産ごまの手間ひま


こんにちは、滑川ぼっちゃん農園のぼっちゃんです。

あなたは胡麻、好きですか?
あなたはごまだれ、すりごま、炒りごま、生ごま…etc、どれが好きでしょう。
ちなみに私は大好きです。
あなたは国産のごまは食べたことはありますか?

そうなんです、あまり見ることはないかと思います。
そう国産は少ないと言われています。

でもそれはなぜなのでしょうか。
その理由も考えつつ、胡麻の出荷についてお話しできたらと思います。

当農園も出荷増やしたいんですが、それができない理由もお伝えします。



さて、ごまあえ、ごまドレッシング、ごまあん、ごまつけだれ、ごまつけ麺など…
たくさんのごまを使うメニューが日本にはあるんです。
しかし、現在の日本は、約99.9%のごまが外国産のものです。
日本原産のものは0.1%です。

数字でより明らかになりますが、国産ごまは、本当に希少です。

輸入先にはナイジェリア、タンザニア、パラグアイ、グアテマラなど中南米を
メインに、30カ国近い国々もあります。

なぜ少ないのか

調べたものでは、「大地を守る会」の喜界島農家さんのお話がありました。
https://www.daichi-m.co.jp/foodreport/322/#:~:text=%E8%BC%B8%E5%85%A5%E5%85%88%E3%81%AF%E3%80%81%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%83%93%E3%82%A2%E3%82%84,%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%8B%E3%80%82

当農園が考えうる国産胡麻が希少なのは、何工程もある分別・選別作業による負担&人手不足です。

<ごまがお手元に届くまで>

①収穫、木ごと数日乾燥。
②ごまをさやから叩き出す
③ふるいに3〜5種類/回、ふるう(分別)
④とうみという、風を出す農機具で、さらに選別
⑤ごまを水洗いして、土汚れ、軽い草などを選別
ーー乾燥タイムーー
⑥ごまと同サイズの目で見て、ピンセットで選別…。
⑦計量して袋に入れて、完成!(洗いごまver.)

以上が、ごまの出荷過程になります。

そう、お分かりでしょうか。

⑥がめっちゃ時間がかかります。

⑥がすごい手間がかかるんです。

全体的に言える選別は、小石や草、胡麻幹などのごま以外のものを外すことです。

大きなものはパッ見や、指でパッと取り出すことができます。

⑥の最終工程だけは、人に頼らざるをえません。

ごまと同サイズの小石や草、異常なごまなど、が残っています。

これらを肉眼で確認して、ピンセットで弾いていくのです。

ざっくりですが、私が本気で選別を4時間した結果は…

400g

でした(汗

50gで販売販売するので、8袋になります。

そうなんです…

時間と手間が最後の最後にとてもかかるんですっ

以前の収穫量ですが、60kg収穫できると約20%弾かれると想定しても

48kgのごまを選別することができます。

しかし、これを選別し切るためには、

想定時間は480時間です。

うーん…、他の野菜もたくさん作っている当農園では、なかなか捻出が難しそうです。

(当時は祖父母もおり、家族フル体制で選別を行っていたため出荷完了しました

まだまだ解決策は出ていません

今は良い機械も増えたでしょうが、機械化は難しい小さな農家にとってのより良い方法、時間活用を考えていきたいと思います。

あなたの手に届いてほしい、美味しいごま。
国産ごまは油もジューシーでとってもお美味しいです。

香りも高くて、本当におすすめです。

道の駅や野菜直売所など、地域的な販売店さんに地元の農家さんが用意してくれていることもあるので、ぜひとってみてほしいと思います。

今後、当農園も出荷できるように準備してきます。

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